英語ディベートの型
最近機会があればすぐに「ディベートやろ」と言ってしまう私ですが、ルールとか、説明してませんでした。というわけで、今日は型的なお話しをば。(著者のサイン付き本で自慢もかねて( *´艸`)
ディベートには色々なスタイルがあります例えば、
与えられたトピックをじっくり調べてから行うもの、お題提示から20分ほどの準備時間で行う(即興型)もの。話す時間で言えば、一人3分程度の物、7分程度の物など。
今日はその中でも、高校の授業に取り入れられるようにアレンジされた、そして初心者にもやりやすいとされている、即興型のパーラメンタリ―ディベートについてお伝えします。
人数:1チーム3人×2【肯定チーム(ガバメント)と否定チーム(オポジション)】計6人
時間:準備15分‐20分、一人のスピーチ時間2~3分
お題:なんでもあり(制服を廃止すべき・弁当か給食か・日本は国際社会にもっと貢献するべきか、などなんでも)
役割:チーム内の3人には、それぞれポジションがあります。例えばガバメントチーム(肯定側)なら1人目「Prime Minister」3分間でお題の定義をして、肯定する理由1を述べる。2人目「Member of the Government」3分間で否定する理由1に反論して・肯定する理由1を再構築して・肯定する理由2を述べる。3人目「Prime Minister Reply」2分間で否定する理由2へ反論して、Governmentチームが勝っている理由をまとめる。
そもそも論1:与えられたお題に対して、自分の意見を自由に述べるのではなく、肯定か否定の立場で意見を言う。自分のチームが肯定か否定かは自分の気持ちではなく、ジャッジによって決められる。(絶対お弁当!と思っていても、給食派に振り分けられたら一生懸命に給食の良さ・必要性を論理的に述べる)
そもそも論2:けんか腰の討論をするのではなく、お題を法案のように見立て、法案を通すためにジャッジを説得する。相手チームに向かって話すのではなく、ジャッジや一般聴衆を自分の味方につけるために話す。(イギリスの議会,パーラメントを模倣しているため)
勝敗:ジャッジは内容と表現を評価し、どちらのチームが勝っていたか、また相手チームへの反論が論理的になされていたかなどを考慮し勝敗を決めます。(英語の流暢さでは決まりません)また、実際の試合ではベストスピーカーが選ばれます。(チームとして負けても個人賞ゲットみたいな)
という感じで、読むのがちょっと面倒くさいことを書きましたが、大切なのは、どのポジションになっても、自分のスピーチが「主張・理由・事例・主張」という型になっているかどうかです。なぜならこの型が人を説得するのに一番効果的だから。(と、どの本にも書いてあるし、世界大会に出場する日本のトップディベータ―も、何万回と試合をしてもやはりこの型が一番効果的!とおっしゃるから)
最初は型にそった英語の表現を覚えていくところから始まります。反論ならThey said, However,Thereforeを文頭に持ってきて話します。とりあえず、これができるようになるだけで案外論理的思考になってます。まずはこれで始まる文を英語で言えるようになれば、何とかなる!って練習してると、ディベートの面白さにどんどんはまっていくはず。(^_-)-☆
興味のある方はこちらもどうぞ↓
高等学校における即興型英語ディベートプロジェクト(文科省助成事業)
パーラメンタリ―協会人材育成協会
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